宵祭
幻想的な宵祭
午後7時頃から如意点灯(提灯に点灯)が始まり、午後9時頃に、5艘の巻藁船(提灯船)が車河戸から天王川に漕ぎ出します。
本町筋の地区は戦国期から津島五ケ村と呼ばれ、北から米之座、堤下、筏場、今市場、下構(中島)でした。この5地区から祭船が出されます。主宰者は車屋と呼ばれ、祭船も単に「車」と呼ばれています。
現在の宵祭の船には稚児は乗っていません。囃子方が「津島笛」を奏します。順次、船が接岸すると、車屋一行が御旅所の神輿に拝礼し帰船します。そして、巻藁船は車河戸に戻ります。
提灯付け
提灯を提げる竹の長さは一丈(約3m)もあり、ろうそくの火が灯った提灯を巻藁に突き刺し固定するのは熟練の技です。1年の日数の提灯(現在は400個)を綺麗な半球状に飾ります。
真ん中には天にそびえる「真柱」が立っています。真柱には一年の月数を表す12個の提灯を提げます。閏年には13個になります。これは旧暦の閏年は13ヶ月あったことに由来します。