神葭流し神事
朝祭当日
朝祭が終わり、人々が寝静まった深夜午前1時に、灯火をまったく消した暗闇の中で神葭流し神事が行われます。
神葭には、真の神葭・葉付・人形・四垂・十二把物・六把物の6種類があります。最も重要なものは「真の神葭」で、牛頭天王神の依代です。本殿内陣に1年間奉斎されていた旧の神葭を新しい神葭に取り替えます。新しい「真の神葭」は台に取り付けられ、12ヶ所を「こより」にて結び飾られています。 旧の「真の神葭」及び外神に安置されていた神葭は、船で天王川の中ほどに運ばれ放流されます。
神葭流し神事は尾張津島天王祭の本質で、疫神を流すという御霊会の儀式を伝える古式の神事でもあります。流された神葭が漂着した場所では、神葭を丁重に祀りお祭を行いました。現在の神道思想では、人のおかした罪・科を神葭に託して流し去る儀式とされています。
◆神葭流し神事は撮影禁止です
神葭着岸祭(朝祭2日後)
現在の天王川は丸池となっていますので、神葭は天王川から流れませんので、当地で着岸祭が行われます。
神葭祭(朝祭8日後)
1日目は午後4時、2日目は午前6時に、川中に奉斎してある神葭に、赤船2艘に乗船した神官らが神楽を奏でます。
神葭納め神事(朝祭75日後)
神葭を神葭島(天王川公園の小島)に納めます。