野田藤
フジの別名「野田藤」は、フジの名所であった大阪市福島区野田にちなんで、牧野富太郎が命名しました。
野田のフジは古くから「吉野の桜、野田の藤」と並び称された名所でした。
野田長藤
野田長藤の花序は大きく、粗い特徴があります。しかし、その姿は美しいものです。
花房は70~80cmになります。接木5~6年で開花します。
九尺藤
埼玉県春日部市牛島のフジが原木です。九尺藤の花房は長く100~200cmにもなります。花色はやや濃い目の紫です。
花つきはややまばらですが、長く美しいので藤棚仕立てに用いられます。
六尺藤
熊野のナガフジが原木とされています。六尺藤の花房は150cmほどです。
九尺藤と似ていますが、花色がやや薄い紫です。
紫藤
紫藤の葉はやや細く薄い形です。花房は40~50cmですが、ノダフジ系の中では、短い種類です。
花はやや小輪で、色は紫です。
白野田藤
ショウワシロバナ系の白野田藤は、紫色ではなく白色の花をつけます。花房60cmほどです。
花は小輪で、遅咲きです。昭和白藤とも呼ばれます。
曙藤
赤花の曙藤の花房は30cmほどです。開花当初の花色はわずかに朱色が入った美しいピンク色ですが、次第に白くなります。
開花時期は遅い方です。
薄紅藤
薄紅藤の花は名のごとく優しい薄紅色です。開花は4月中旬から始まり、次第に白色になります。
翼弁の先端に紅をさしたようで、口紅藤とも呼ばれます。
黒龍藤
黒龍藤は野田一歳藤系です。花は濃い藤紫色で花房は20~30cmです。
丈夫で育てやすく、すぐに花がつくところから一歳藤の名称がつけられたと言われています。
八重黒龍藤
八重黒龍藤は珍しい八重のフジです。花は濃い紅紫色で花房は20~30cmです。
フジの八重咲き品種で、おしべ10本の大部分が弁化したもので美しく咲きます。別名は牡丹藤です。
紫花美短藤(ムラサキカピタンフジ)
紫花美短藤(紫加比丹)はヤマフジを園芸化したフジです。
花房は15~20cmで、花は大きく花房全体が一度に開花します。
白花美短藤(シロカピタンフジ)
白花美短藤(白加比丹)はヤマフジ系で、花色は白色です。開花時期は早い方です。
花房は15~20cmで、花は大きく花房全体が一度に開花します。